ダイセキ環境ソリューションのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格1,850円、手続きはSMBC日興証券)
東証プライム上場のダイセキ(9793)は、2025年10月2日(木)にスタンダード上場のダイセキ環境ソリューション(1712)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。
ダイセキ環境ソリューションのTOB:完全子会社化による上場廃止
このTOBは、親会社であるダイセキがダイセキ環境ソリューションの残りの株式をすべて買い取り完全子会社化することを目的としており、成立した場合、ダイセキ環境ソリューションは上場廃止となる見込みです。
ダイセキ環境ソリューションの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、市場で売却するかの選択が可能です。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):1,850円
2. 買付期間(TOB期間):2025年10月3日(金)から11月17日(月)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2025年11月21日(金)
4. 買付予定数:2,067,500株(下限)
5. 公開買付代理人:SMBC日興証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
ダイセキ環境ソリューションの株価見通し
株価がTOB価格付近まで上昇しました。今後、上場廃止まで1,850円前後で推移すると考えられます。
TOBに応募するメリット
ダイセキ環境ソリューションのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,850円で売却できることです。
具体的には、ダイセキ環境ソリューションの株式を保有している証券会社から、SMBC日興証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年11月21日以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
ダイセキ環境ソリューションは2月決算の企業です。毎年8月末が中間配当、2月末が期末配当の権利確定日です。
2026年2月期の期末配当は、TOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。
ダイセキ環境ソリューションのTOBと株主への影響
TOB価格の1,850円は、2023年7月の高値である1,445円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。ダイセキ環境ソリューションの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:すでに売却済み
(1)TOBに応募するには、原則としてSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)TOBは2025年10月2日に発表されました。急ぐ投資家はすでに売却済みでしょう。








