伊藤忠食品のTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格13,000円)
2026年2月25日(水)、東証プライム上場の伊藤忠商事(8001)は子会社を通じて、伊藤忠食品(2692)に対してTOB(株式公開買付け)を実施すると発表しました。
伊藤忠食品のTOB:完全子会社化による上場廃止
このTOBは、親会社である伊藤忠商事が子会社を通じて、一般株主の保有する株式を取得し、完全子会社化することを目的としています。TOBが成立し、その後の一連の手続が完了すれば、伊藤忠食品は上場廃止となる見込みです。
株主が保有株を売却するには、指定の期間内にTOBに応募する方法と、株式市場で売却する方法の2つの選択肢があります。
TOB条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):13,000円
2. 買付期間(TOB期間):2026年2月26日(木)から2026年4月9日(木)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2026年4月16日(木)
4. 買付予定数(下限):1,801,900株
5. 公開買付代理人:野村證券
6. 配当:2026年3月期の期末配当は無配(0円)へ修正
7. 優待:2026年3月期より廃止(2025年3月期分が最後)
伊藤忠食品の株価見通し
TOB発表前(2月25日)の終値は12,550円でした。TOB価格の13,000円は終値を上回るため、発表後はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止まで13,000円近辺で推移することが予想されます。
TOBに応募するメリット
伊藤忠食品のTOBに応募するメリットは、今後の市場価格の変動に左右されず、TOB価格である1株13,000円で確実に株式を売却できることです。
具体的には、伊藤忠食品の株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2026年4月16日(木)以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
伊藤忠食品は3月決算企業です。配当の基準日は毎年9月末(第2四半期末)と3月末(期末)に設定されています。
2026年3月期の期末配当については、今回のTOB開始に伴い、配当予想が「無配(0円)」に修正されました。今回の買付価格(13,000円)は、期末配当が行われないことを前提に決定されているため、3月末に株式を保有していても配当金を受け取ることはできません。
TOBによる株主優待の影響
伊藤忠食品の株主優待は「3,000円相当の選べるグルメギフト」で、毎年3月末の株主を対象に実施されてきました。
しかし、今回のTOBに伴い、応募株主との公平性を確保する観点から2026年3月期より株主優待制度の廃止が決定しました。これにより、すでに実施された2025年3月末基準の優待をもって、伊藤忠食品の優待制度は終了となります。
伊藤忠食品のTOBと株主への影響
TOB価格の13,000円は、2026年1月高値である12,960円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。伊藤忠食品の上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)2月26日以降に株式市場で売却できます。








