SERIOホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格877円:第2回)
SERIOホールディングスが上場廃止になる理由について
2023年11月13日、東証プライム上場のセンコーグループホールディングス(9069)はSERIOホールディングス(6567)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
センコーグループホールディングスがSERIOホールディングスの株を全部買い取って非公開にするため、SERIOホールディングスは上場廃止になる予定です。
今回のTOBは主要株主向けの第一回と、それ以外の第二回の2回に分けて実施されます。
SERIOホールディングスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
SERIOホールディングスの第二回TOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格・・・877円
(2)TOB期間・・・2023年12月21日(木)から2024年2月7日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2024年2月15日(木)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限なし
(5)証券会社・・・東海東京証券
(6)配当・・・無配
TOB価格877円、TOB期間は2023年12月21日(木)から2024年2月7日(水)までの30営業日です。配当金については無配になります。
SERIOホールディングスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/13 | 600 | - |
11/14 | 700 | +100 |
11/15 | 850 | +150 |
11/16 | 877 | +27 |
11月13日終値600円。14日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。16日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格877円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、SERIOホールディングスの株を買った証券会社から東海東京証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2024年2月15日以降に投資資金が戻ってきます。
SERIOホールディングスの配当金について
SERIOホールディングスは5月決算企業で期末一括配当銘柄です。毎年5月末に期末配当の権利がもらえます。
2024年5月期の期末配当については、無配が決定しました。前回予想は1株8.5円でした。
SERIOホールディングスの株主の今後について
SERIOホールディングス月足チャート
月足チャートです。第二回TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より低い水準で買った株主は含み益、高い水準で買った株主は含み損の状態です。
仮にSERIOホールディングスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには東海東京証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月15日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は16日の株式市場で売却できます。