不二硝子のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,700円)
不二硝子(ふじがらす)が上場廃止になる理由について
2024年11月14日、東証スタンダード上場の不二硝子(5212)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
経営陣等が不二硝子の株を全部買い取って非公開にするため、不二硝子は上場廃止になる予定です。
不二硝子の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
不二硝子のTOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格・・・1,700円
(2)TOB期間・・・2023年11月15日(水)から12月27日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2024年1月9日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限27万1107株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,700円、TOB期間は2023年11月15日(水)から12月27日(水)までの30営業日です。
配当金については、TOB成立を条件に無配になります。
不二硝子の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/14 | 1,290 | - |
11/15 | 1,590 | +300 |
11/16 | 1,700 | +110 |
11月14日終値1,290円。15日から株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月16日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,700円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、不二硝子の株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2024年1月9日以降に投資資金が戻ってきます。
不二硝子の配当金について
不二硝子は3月決算企業で期末一括配当銘柄です。2024年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株7.5円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
不二硝子の株主の今後について
不二硝子月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より低い水準で買った株主は含み益、高い水準で買った株主は含み損の状態です。仮に不二硝子の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月15日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は11月16日の株式市場で売却できます。