ジャパンベストレスキューシステムのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格1,000円)
ジャパンベストレスキューシステムが上場廃止になる理由について
2023年11月13日、東証プライム上場のジャパンベストレスキューシステム(2453)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
経営陣等がジャパンベストレスキューシステムの残りの株を全部買い取って非公開にするため、ジャパンベストレスキューシステムは上場廃止になる予定です。
ジャパンベストレスキューシステムの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
ジャパンベストレスキューシステムのTOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格・・・1,000円
(2)TOB期間・・・2023年11月14日(火)から12月26日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2024年1月5日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2232万5299株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当金・・・無配
(7)株主優待・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格1,000円、TOB期間は2023年11月14日(火)から12月26日(火)までの30営業日です。
配当金は無配、株主優待についてはTOB成立を条件に廃止されます。
ジャパンベストレスキューシステムの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/13 | 650 | - |
11/14 | 750 | +100 |
11/15 | 900 | +150 |
11/16 | 1,000 | +100 |
11月13日終値650円。14日から株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月16日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,000円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ジャパンベストレスキューシステムの株を買った証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。
TOBに申し込むと、2024年1月5日以降に投資資金が戻ってきます。
ジャパンベストレスキューシステムの配当金について
ジャパンベストレスキューシステムは9月決算企業です。毎年3月末に中間配当、9月末に期末配当の権利がもらえます。
2023年9月期の期末配当については、TOB実施により無配になります。前回予想は1株9円でした。
ジャパンベストレスキューシステムの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・キッザニア優待券2枚
ジャパンベストレスキューシステムの株主優待は、キッザニアの各施設を利用できる優待券です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2024年3月優待はTOB成立を条件に廃止されます。2023年3月優待が最後です。
ただし、優待がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ジャパンベストレスキューシステムの株主の今後について
ジャパンベストレスキューシステム月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より低い水準で買った株主は含み益、高い水準で買った株主は含み損の状態です。仮にジャパンベストレスキューシステムの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月15日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は11月16日の株式市場で売却できます。
(3)12月27日以降にTOBの結果がわかります。成立すると優待が廃止されるので、別の銘柄に乗り換えます。最短で1月優待銘柄に間に合います。1月優待の権利付き最終日は2024年1月29日(月)です。
ただし、TOB期間が延長した場合は、スケジュールが後ズレします。そのときは2月優待または3月優待がターゲットです。