(追記あり)日新電機のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年4月27日廃止)
(追記)日新電機の上場廃止日決定
日新電機の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年4月27日(木)、売買最終日は4月26日(水)です。
日新電機の株主は、売買最終日までに売却しないと、1,700円で強制買い取りとなります。5月1日以降、「1,700円×株数」の投資資金が戻ってきます。
—–追記ここまで——
2023年2月2日、東証プライム上場の住友電気工業(5802)は日新電機(6641)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,700円
(2)TOB期間・・・2023年2月3日(金)から3月22日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2023年3月29日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1625万8425株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,700円、TOB期間は2023年2月3日(金)から3月22日(水)までの32営業日です。手続きが順調に進むと、日新電機は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になります。
日新電機の株主はTOBに参加して1株1,700円で買い取ってもらうか、もしくは株価が1,700円に近づいたら株式市場で売却できます。
日新電機の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/2 | 1,386 | - |
2/3 | 1,686 | +300 |
2/6 | 1,700 | +14 |
2月2日終値1,386円。3日から株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。2月6日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,700円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には日新電機の株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。2023年3月29日以降に投資資金が戻ってきます。
日新電機の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株19円、前期実績は1株18円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件です。不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
日新電機の株主の今後について
日新電機月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に日新電機の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座を持っている方は試してみてください。
(2)2月3日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は6日の株式市場で売却できます。