株式会社ニューテックのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,650円、手続きは楽天証券など)
東証スタンダード上場のサクサ(6675)は、2025年12月18日(木)に、同じく東証スタンダード上場のニューテック(6734)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。
ニューテックのTOB(株式公開買い付け):完全子会社化による上場廃止
このTOBは、サクサがニューテックの全株式を取得し、完全子会社化することを目的としています。TOBが成立し、その後の一連の手続きが完了すれば、ニューテックは上場廃止となる見込みです。
ニューテックの株主が保有株を売却する方法は、TOBに応募する方法と、市場(東証)で売却する方法の2つの選択肢があります。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):2,650円
2. 買付期間(TOB期間):2025年12月19日(金)から2026年2月9日(月)まで(31営業日)
3. 決済開始日:2026年2月17日(火)
4. 買付予定数(下限):1,033,300株
5. 公開買付代理人:みずほ証券、楽天証券(復代理人)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
ニューテックの株価見通し
TOB発表前(12月18日)の終値は1,797円でした。TOB価格の2,650円は終値を上回るため、発表後はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止になるまで2,650円近辺で推移すると見込まれます。
TOBに応募するメリット
ニューテックのTOBに応募するメリットは、株価の変動を気にせずに、TOB価格の2,650円で株式を売却できることです。
具体的には、ニューテックの株式を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2026年2月17日以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
ニューテックは2月決算企業で、期末に配当を一括で支払います。配当の権利確定日は2月末です。
2026年2月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。
ニューテックのTOBと株主への影響
TOB価格の2,650円は、2025年9月の高値である2,115円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。ニューテックの上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方はTOB開始時に応募手続きをご確認ください。
(2)TOBの決済日を待たずに資金を早急に確保したい場合は、2025年12月19日以降に株式市場で売却することが可能です。








