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常磐興産の株主優待タダ取りと権利落ち日

常磐興産の続きです。

現在、米投資ファンドのフォートレスは、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産(9675)に対してTOB(株式公開買い付け)を行っています。

TOB価格1,650円、TOB期間は2024年9月10日(火)から10月24日(木)までの30営業日です。常磐興産は上場廃止になる予定です。

TOB期間中に株主優待の権利がやってきました。権利付き最終日は2024年9月26日(木)、権利落ち日が9月27日(金)です。

一般的に、優待がもらえる銘柄は、権利付き最終日を過ぎると株価が下がる傾向があります。常磐興産はどうだったでしょうか。権利落ち日の株価を見てみましょう。

常磐興産のTOB期間中の株価と優待タダ取りの結果

常磐興産の日足チャート

9月27日:始値1,647円、高値1,647円、安値1,646円、終値1,646円、出来高46万8300株

常磐興産の日足チャートです。

TOB発表直後は投資家の買い注文が殺到し、一時、TOB価格1,650円を超えました。しかし、権利付き最終日が近づくにつれて値下がりし、1,650円近辺で推移します。

週明けの24日からTOB価格を一度も超えることなく、新規の投資家が余裕を持って優待の権利を取ることができました。

また、優待権利落ちによる急落も起きていません。

26日引けに買い注文を出して、翌27日の寄り付きに売り注文を出すと、タダで優待をゲットできました。SBI証券や楽天証券など、手数料無料のネット証券を活用すれば、売買手数料もかかりません。

27日寄り付きの出来高は11万9600株でした。優待をもらえることがわかっていても、「26日購入→27日売却」を実践した投資家は少なかったです。

優待投資を行っていると、不要な優待を売却して換金する機会があると思います。TOB発表後の出来高を見ると、常磐興産の優待が大量に出回ることはないので、オークションサイトでの値崩れは起きないでしょう。

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