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シダックスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格800円、手続きはマネックス証券など)

2023.11.11

シダックスが上場廃止になる理由について

2023年11月10日取引終了後、東証スタンダード上場のシダックス(4837)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を正式発表しました。

経営陣等がシダックスの株を全部買い取って非公開にするため、シダックスは上場廃止になる予定です。この手続きにはオイシックス・ラ・大地(3182)も参加しています。

シダックスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。

シダックスのTOBの条件とスケジュール(日程)について

(1)TOB価格・・・800円
(2)TOB期間・・・2023年11月13日(月)から12月25日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2024年1月5日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2739万2800株
(5)証券会社・・・三田証券、マネックス証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配

TOB価格800円、TOB期間は2023年11月13日(月)から12月25日(月)までの30営業日です。配当金については、TOB成立を条件に無配になります。

シダックスの今後の株価について

今後、シダックスの株価は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

仮に、シダックスの株価が値下がりすると、株式市場でシダックスを買ってTOBに申し込む投資家が増えます(※差額が儲かる)。株価を買い支える投資家がいるので、大幅な値崩れは起きないでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットはTOB価格800円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。

具体的には、シダックスの株を買った証券会社から三田証券またはマネックス証券に移管して(移動して)売却します。

マネックス証券のTOB手続き

マネックス証券のTOB手続き

・ログイン→株式取引→株式→株式公開買付→株式公開買付銘柄一覧

マネックス証券の場合、ログインして株式公開買付の銘柄一覧からシダックスを選択してください。TOBに申し込むと、2024年1月5日以降に投資資金が戻ってきます。マネックス証券で売却するときの手数料は無料です。

株価がTOB価格より安い場合は、株式市場で売却するよりも、TOBに参加した方が手取りが多くなります。

投資資金を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。

シダックスの配当金について

シダックスの配当金について

シダックスは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。

2024年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株12円でした。

ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

シダックスの株主の今後について

シダックス月足チャート

シダックス月足チャート

月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。一部を除き、多くの株主が含み益の状態です。仮にシダックスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み

(1)TOBに参加するには、三田証券またはマネックス証券の口座が必要です。ネットメインの方はマネックス証券の口座を持っていると思います。試してみてください。

TOB期間は「12月25日まで」ですから、これから口座を用意しても間に合います。マネックス証券であれば、最短1営業日で口座開設が完了します。

(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。

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