大泉製作所のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,300円、手続きはマネックス証券など)
大泉製作所が上場廃止になる理由について
2023年11月10日、東証スタンダード上場のフェローテック(6890)は大泉製作所(6618)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
大株主のフェローテックが大泉製作所の残りの株を全部買い取って非公開にするため、大泉製作所は上場廃止になる予定です。
大泉製作所の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
大泉製作所のTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・1,300円
(2)TOB期間・・・2023年11月13日(月)から12月25日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2023年12月29日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限145万0500株
(5)証券会社・・・三田証券、マネックス証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,300円、TOB期間は2023年11月13日(月)から12月25日(月)までの30営業日です。配当金については、TOB成立を条件に無配になります。
大泉製作所の今後の株価について
今後、大泉製作所の株価は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
仮に、大泉製作所の株価が値下がりすると、株式市場で大泉製作所を買ってTOBに申し込む投資家が増えます(※差額が儲かる)。株価を買い支える投資家がいるので、大幅な値崩れは起きないでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,300円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、大泉製作所の株を買った証券会社から三田証券またはマネックス証券に移管して(移動して)売却します。
マネックス証券のTOB手続き
・ログイン→株式取引→株式→株式公開買付→株式公開買付銘柄一覧
マネックス証券の場合、ログインして株式公開買付の銘柄一覧から大泉製作所を選択してください。TOBに申し込むと、2023年12月29日以降に投資資金が戻ってきます。マネックス証券で売却するときの手数料は無料です。
現在のように株価がTOB価格より安い場合は、株式市場で売却するよりも、TOBに参加した方が手取りが多くなります。
投資資金を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
大泉製作所の配当金について
大泉製作所は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2024年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株8円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
大泉製作所の株主の今後について
大泉製作所月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。一部を除き、多くの株主が含み益の状態です。仮に大泉製作所の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、三田証券またはマネックス証券の口座が必要です。ネットメインの方はマネックス証券の口座を持っていると思います。試してみてください。
TOB期間は「12月25日まで」ですから、これから口座を用意しても間に合います。マネックス証券であれば、最短1営業日で口座開設が完了します。
(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。