大建工業の配当権利落ち
大建工業の配当タダ取りについての続きです。
現在、東証プライム上場の大建工業(7905)は、伊藤忠商事(8001)によるTOB(株式公開買い付け)が行われています。
TOB価格は3,000円、TOB期間は2023年8月14日(月)から10月10日(火)までの40営業日です。
昨日、9月27日(水)が配当金(1株60円)の権利付き最終日でした。
・9月27日・・・権利付き最終日(配当金の権利がもらえる)
・9月28日・・・権利落ち日(もらえない)
9月27日までに株主になって、28日へ持ち越すと、配当金の権利がもらえます。しかし、28日に買っても配当金はもらえません。
一般的に、配当金がもらえる銘柄は、権利付き最終日を過ぎると、その金額の分だけ株価が下がります。この現象を「配当権利落ち」と言います。
大建工業の27日終値は3,045円です。配当金60円を差し引くと、28日の基準日は2,985円です。
以上を踏まえて、大建工業の株価を見てみましょう。
大建工業日足チャート
・9月28日・・・始値2,994円、高値2,998円、安値2,994円、終値2,995円、出来高32万0700株
TOB開始から権利付き最終日まで、株価がTOB価格より高い水準で推移しています。28日に配当金の権利がなくなると、配当金の分だけ値下がりしました。
上場廃止を予定しているTOB銘柄の場合、TOB価格の99%~99.5%で推移することが多いです。
TOB価格3,000円×99.5%=2,985円
今後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。