(追記あり)インパクトホールディングスのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2023年6月29日廃止)
(追記)インパクトホールディングスの上場廃止日決定
※会社側からスケジュールの訂正が発表されました。
インパクトホールディングスの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年6月29日(木)、売買最終日は6月28日(水)です。
インパクトホールディングスの株主は、売買最終日までに売却しないと、4,500円で強制買い取りとなります。7月3日以降、「4,500円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月29日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。
—–追記ここまで——
2023年1月26日、東証グロース上場のインパクトホールディングス(6067)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・4,500円
(2)TOB期間・・・2023年1月27日(金)から3月10日(金)まで
(3)決済の開始日・・・2023年3月17日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限358万9100株
(5)証券会社・・・SBI証券
(6)配当・・・無配
(7)株主優待・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格4,500円、TOB期間は2023年1月27日(金)から3月10日(金)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、インパクトホールディングスは上場廃止になります。これに伴い、2022年12月期の期末配当については無配になります。また、株主優待については、TOB成立を条件に廃止されます。
インパクトホールディングスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が4,500円に近づいたら株式市場で売却できます。
インパクトホールディングスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
1/26 | 4,145 | - |
1/27 | 4,500 | +355 |
1月26日終値4,145円、27日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せし、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。27日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格4,500円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、インパクトホールディングスの株を購入した証券会社から、SBI証券に移管して(移動して)売却します。2023年3月17日以降に投資資金が戻ってきます。
インパクトホールディングスの配当金について
2022年12月期の期末配当については無配になります。前回予想は1株10円でした。
仮にTOBが不成立でも無配で変わりません。
インパクトホールディングスの株主優待について
(廃止になる株主優待)
(1)対象となる株主・・・毎年12月末現在の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・500株以上・・・3,000ポイント(1年以上:3,300ポイント)
・600株以上・・・5,000ポイント(1年以上:5,500ポイント)
・700株以上・・・6,000ポイント(1年以上:6,600ポイント)
・900株以上・・・8,000ポイント(1年以上:8,800ポイント)
・1,000株以上・・・10,000ポイント(1年以上:11,000ポイント)
・2,000株以上・・・12,000ポイント(1年以上:13,200ポイント)
・3,000株以上・・・30,000ポイント(1年以上:33,000ポイント)
・5,000株以上・・・50,000ポイント(1年以上:55,000ポイント)
インパクトホールディングスの株主優待はプレミアム優待倶楽部のポイントです。毎年12月末の株主は年1回、優待がもらえました。今回の発表により、2022年12月優待が廃止されます。
ただし、優待がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
インパクトホールディングスの株主の今後について
インパクトホールディングス月足チャート
月足チャート3年分です。一部投資家を除き、ほとんどの方が含み益の状態です。仮にインパクトホールディングスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える
(1)TOBに参加するにはSBI証券の口座が必要です。このページをご覧の方はネット取引がメインでしょうから、SBI証券の口座を持っていると思います。試してみてください。
(2)1月27日の株式市場で売却できます。
(3)3月11日以降にTOBの結果がわかります。成立すると優待が廃止されるので、廃止が決定したときに別の銘柄へ乗り換えます。最短で3月優待に間に合います。2023年3月優待の権利付き最終日は3月29日です。
ただし、TOB期間が延長されるとスケジュールが後ズレします。そのときは4月優待または5月優待がターゲットです。