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マンダムのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格1,960円)

東証プライム上場の男性用化粧品でおなじみであるマンダム(4917)は、2025年9月10日(水)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

MBOによるマンダムの上場廃止

投資ファンドが設立した買収の受け皿であるカロンホールディングス株式会社が、経営陣等の賛同を得て株式をすべて買い取って非公開化するため、マンダムは上場廃止となる予定です。

マンダムの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却するかのいずれかを選択できます。

マンダムのTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:1,960円
2. TOB期間:2025年9月26日(金)から11月10日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年11月17日(月)
4. 買付予定株式数:25,285,200株(下限)
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:無配
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

マンダムの株価の今後の見通し

旧村上ファンド系の投資会社「シティインデックスイレブンス」等がマンダムの株式を大量保有したことにより、株価がTOB価格を上回って推移しています。今後もTOB価格の引き上げの思惑によって株価の乱高下が予想されます。

マンダムのTOBに応募するメリット

マンダムのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,960円で売却できることです。具体的には、マンダムの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。

TOBが成立した場合、2025年11月17日以降に買付代金が支払われる予定です。

マンダムのTOBによる配当への影響

マンダムの配当金

マンダムは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の配当は、TOB実施により中間配当および期末配当ともに無配が決定しました。

マンダムのTOBによる株主優待への影響

マンダムの株主優待は自社商品の詰め合わせです。

2026年3月末に権利が確定する優待は、TOBが成立した場合に廃止される予定です。なお、TOBが不成立となった場合は優待が再開される可能性があります。

マンダムのTOBによる株主への影響

マンダム月足チャート

TOB価格の1,960円は2023年5月の高値である1,655円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。マンダムの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:すでに売却済み

(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。

(2)株価がTOB価格に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。

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