(追記あり)ケーヨーのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2024年1月4日廃止)
(追記)ケーヨーの上場廃止日決定
ケーヨーの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2024年1月4日(木)、売買最終日は2023年12月29日(金)です。
ケーヨーの株主は、売買最終日までに売却しないと、1,300円で強制買い取りとなります。1月9日以降、「1,300円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。
—–追記ここまで——
ケーヨーが上場廃止になる理由について
2023年9月29日、東証プライム上場のDCMホールディングス(3050)はケーヨー(8168)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
DCMホールディングスがケーヨーの残りの株を全部買い取って非公開にするため、ケーヨーは上場廃止になる予定です。
ケーヨーの株主はTOBに参加して1,300円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
TOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・1,300円
(2)TOB期間・・・2023年10月2日(月)から11月14日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2023年11月20日(月)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2080万7500株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当、優待・・・TOB成立を条件に無配、廃止
TOB価格1,300円、TOB期間は2023年10月2日(月)から11月14日(火)までの30営業日です。2024年2月期の期末配当と株主優待については、TOB成立を条件に無配および廃止になります。
ケーヨーの今後の株価について
今後、ケーヨーの株価は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,300円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ケーヨー株を買った証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2023年11月20日以降に投資資金が戻ってきます。
ケーヨーの配当金について
ケーヨーは2月決算企業です。毎年8月末に中間配当、翌年2月に期末配当の権利がもらえます。
2024年2月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株7.25円でした。
ただし、無配になるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
なお、2024年2月期の中間配当については1株7.25円が決定しました。
ケーヨーの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年2月末と8月末の株主名簿に記載または記録された1,000株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・1,000株以上・・・割引カード(10%オフ)
ケーヨーの株主優待は割引カードです。毎年2月末と8月末の株主は年2回、優待がもらえました。2024年2月優待については、TOB成立を条件に廃止されます。
2023年8月優待(有効期限:2023年12月1日~2024年5月31日)が最後です。
ただし、優待が廃止になるのもTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ケーヨーの株主の今後について
ケーヨー月足チャート
月足チャートです。TOB価格1,300円は直近の高値を上回るため、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮にケーヨーの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。
(3)11月15日以降にTOBの結果がわかります。TOB成立で優待が廃止になったら、別の銘柄に乗り換えます。最短で11月優待に間に合います。権利付き最終日は2023年11月28日(火)です。
ただし、TOB期間が延長した場合はスケジュールが後ズレします。そのときは12月優待または1月優待を狙います。