日住サービスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格2,270円、手続きはSMBC日興証券)
日住サービスが上場廃止になる理由について
2023年11月10日、東証スタンダード上場の日住サービス(8854)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
経営陣等が日住サービスの残りの株を全部買い取って非公開にするため、日住サービスは上場廃止になる予定です。
日住サービスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
日住サービスのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・2,270円
(2)TOB期間・・・2023年11月13日(月)から12月25日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2023年12月29日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限60万0500株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,270円、TOB期間は2023年11月13日(月)から12月25日(月)までの30営業日です。
配当金については、TOB成立を条件に無配になります。
日住サービスの今後の株価について
今後、日住サービスの株価は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
仮に、日住サービスの株価が値下がりすると、株式市場で日住サービスを買ってTOBに申し込む投資家が増えます(※差額が儲かる)。株価を買い支える投資家がいるので、大幅な値崩れは起きないでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,270円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、日住サービスの株を買った証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
SMBC日興証券のTOB手続き
・ログイン→メッセージボックス→公開買付けのお知らせ→取扱銘柄一覧→日住サービスを選択
・ログイン→お取引→公開買付け→取扱銘柄一覧→日住サービスを選択
SMBC日興証券の場合、ログインしてTOB銘柄一覧から日住サービスを選択してください。TOBに申し込むと、2023年12月29日以降に投資資金が戻ってきます。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。
現在のように株価がTOB価格より安い場合は、株式市場で売却するよりも、TOBに参加した方が手取りが多くなります。
投資資金を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
日住サービス株の移管手数料について
TOBに申し込むときの移管手数料(株を移動させる手数料)は、無料の証券会社が多いです。
移管手数料が無料になる主な証券会社
野村證券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、岡三オンライン、GMOクリック証券、岩井コスモ証券、DMM
有料のときは、移動元の証券会社(株を買った証券会社)に支払います。
ただし、仮に有料でも、SMBC日興証券には株式等の預け替え手数料当社負担サービスがあります。
もし、移管手数料がかかったら、SMBC日興証券でキャッシュバックしてもらってください。
日住サービスの配当金について
日住サービスは12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利がもらえます。
2023年12月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株50円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
日住サービスの株主の今後について
日住サービス月足チャート
月足チャートです。2019年以降に買った株主は含み益の状態です。仮に日住サービスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
TOB期間は「12月25日まで」ですから、これから口座を準備しても間に合います。スマホなら最短即日、パソコンなら最短3日で取引可能です。
(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。