日鉄物産のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格9,300円)
2022年12月21日、東証プライム上場の日本製鉄(5401)が日鉄物産(9810)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・9,300円
(2)TOB期間・・・未定
(3)買付予定株数・・・上限なし、下限393万4771株
(4)配当・・・無配
TOB価格9,300円、TOB期間は未定で2023年2月下旬開始予定です。
手続きが順調に進むと、日鉄物産は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になります。
日鉄物産の株主はTOBに参加して9,300円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が9,300円に近づいたら株式市場で売却できます。
日鉄物産の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
12/21 | 4,960 | - |
12/22 | 5,660 | +700 |
12/23 | 6,660 | +1,000 |
12/26 | 9,300 | +2,640 |
12月21日終値4,960円。22日から株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。12月26日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格9,300円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
詳細なスケジュールは後日発表されます。
日鉄物産の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB実施に伴い無配になります。前回予想は1株140円、前期実績は1株190円でした。
日鉄物産の株主の今後について
日鉄物産月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格が上場来高値を上回るため、株主は含み益の状態です。仮に日鉄物産の上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)2023年2月下旬開始ですから、時間に余裕があります。スケジュールの発表を待ちたいです。
(2)12月23日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は26日の株式市場で売却できます。