(追記あり)コネクシオのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年3月17日廃止)
2022年12月22日、東証プライム上場のノジマ(7419)が、ドコモショップを運営するコネクシオ(9422)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,911円
(2)TOB期間・・・2022年12月23日(金)から2023年2月9日(木)まで
(3)決済の開始日・・・2023年2月16日(木)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2982万5200株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,911円、TOB期間は2022年12月23日(金)から2023年2月9日(木)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、コネクシオは上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。
コネクシオの株主はTOBに参加して保有株を1,911円で買い取ってもらうか、もしくは株価が1,911円に近づいたら株式市場で売却できます。
コネクシオの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
12/22 | 1,201 | - |
12/23 | 1,501 | +700 |
12/26 | 1,901 | +1,000 |
12/27 | 1,911 | +10 |
12月22日終値1,201円。23日から株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。26日~27日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,911円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、コネクシオ株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。2023年2月16日以降に投資資金が戻ってきます。
コネクシオの配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想および前期実績ともに1株35円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
コネクシオの株主の今後について
コネクシオ月足チャート
月足チャート5年分です。2017年~2018年に買った株主の中に含み損の方がいます。仮にコネクシオの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げに期待
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)過去の事例を考えると、上場廃止予定のTOBは、株価がTOB価格の99~99.5%を推移することが多いです。
1,911円×99.5%=1,901.445円
もし、早く売りたいのであれば、12月23日の夜間取引で1,901円で売ることができるでしょう。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
株式市場で売却する場合は、26日もしくは27日です。26日のストップ高が1,901円。もしかすると全株一致で成立するかもしれません。
短期投資家はストップ高の銘柄に飛びつく傾向がありますから、27日以降の取引も盛り上がって、株価がTOB価格を上回ると良いですね。
(3)ダメ元で期待したいです。
(追記)コネクシオの上場廃止日決定
コネクシオの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年3月17日(金)、売買最終日は3月16日(木)です。
コネクシオの株主は、売買最終日までに売却しないと、1,911円で強制買い取りとなります。3月22日以降、「1,911円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。