(TOB開始時期の延期)タツタ電線のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格720円)
(追記)タツタ電線のTOB開始がさらに遅れることについて
2023年9月26日、タツタ電線のTOB開始時期が2023年8月から、さらに遅れると発表しました。
早くとも2023年12月以降になります。仮に2023年12月末までに始まらない場合は、改めて進捗状況が発表されるとのことです。
タツタ電線が上場廃止になる理由について
2022年12月21日、東証プライム上場のENEOSホールディングス(5020)がタツタ電線(5809)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
ENEOSホールディングスがタツタ電線の株を全部買い取って非公開にするため、タツタ電線は上場廃止になります。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・720円
(2)TOB期間・・・未定
(3)買付予定株数・・・上限なし、下限1844万8182株
(4)配当・・・無配
TOB価格720円、TOB期間は未定で2023年8月以降に開始予定です。
手続きが順調に進むと、タツタ電線は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になりました。
タツタ電線の株主はTOBに参加して保有株を720円で買い取ってもらうか、もしくは株価が720円に近づいたら株式市場で売却できます。
タツタ電線の今後の株価について
2023年6月30日終値713円。すでに株価が急騰し、TOBにサヤ寄せしています。今後も何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格720円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
詳細なスケジュールは後日発表されます。
タツタ電線の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB実施に伴い無配になりました。前回予想および前期実績ともに1株9円でした。
タツタ電線の株主の今後について
タツタ電線月足チャート
月足チャート5年分(2022年12月まで)です。一部投資家を除き、多くの投資家が含み益の状態です。仮に上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げに期待
(1)TOB開始は当分先ですから、時間に余裕があります。スケジュールの発表を待ちたいです。
(2)TOB発表から半年以上が経過しました。おそらく、ほとんどの株主は売却したと思われます。
(3)ダメ元で期待したいです。