(追記あり)東京特殊電線のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年1月25日廃止)
2022年11月8日、アメリカ投資ファンドのカーライル・グループが東証スタンダード上場の東京特殊電線(5807)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・5,660円
(2)TOB期間・・・2022年11月9日(水)から12月21日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2022年12月28日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限449万5400株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格5,660円、TOB期間は2022年11月9日(水)から12月21日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、東京特殊電線は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。
東京特殊電線の株主はTOBに参加して保有株を5,660円で買い取ってもらうか、もしくは株価が5,660円に近づいたら株式市場で売却できます。
東京特殊電線の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/8 | 2,215 | - |
11/9 | 2,715 | +500 |
11/10 | 3,215 | +500 |
11/11 | 5,660 | +2,445 |
11月8日終値2,215円。9日から株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。11月11日にTOB価格に到達するでしょう。
※11日から制限値幅の4倍適用が行われて、通常では700円(上限)が2,800円となる予定です。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格5,660円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、東京特殊電線株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。
2022年12月28日以降に投資資金が戻ってきます。
東京特殊電線の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想及び前期実績ともに1株50円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
東京特殊電線の株主の今後について
東京特殊電線月足チャート
月足チャートです。TOB価格が上場来高値を上回る水準のため、株主は含み益の状態です。仮に東京特殊電線の上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月10日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は11日の株式市場で売却できます。
(追記)東京特殊電線の上場廃止日決定
東京特殊電線の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年1月25日(水)、売買最終日は1月24日(火)です。
東京特殊電線の株主は、売買最終日までに売却しないと、5,660円で強制買い取りとなります。1月27日以降、「5,660円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。