日本出版貿易のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格4,000円)
2024年8月14日、取次会社のトーハンは、東証スタンダード上場の日本出版貿易(8072)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
日本出版貿易が上場廃止になる理由について
トーハンが日本出版貿易の残りの株を全部買い取って非公開にするため、日本出版貿易は上場廃止になる予定です。
日本出版貿易の株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
日本出版貿易のTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・4,000円
(2)TOB期間・・・2024年8月15日(木)から9月27日(金)まで
(3)決済の開始日・・・2024年10月4日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限19万4700株
(5)証券会社・・・東海東京証券
TOB価格4,000円、TOB期間は2024年8月15日(木)から9月27日(金)までの30営業日です。
配当金については無配が決定しました。日本出版貿易の株を保有し続けても配当金はもらえません。
日本出版貿易の今後の株価について
・8月14日・・・2,710円
・8月15日・・・3,210円(+500)
・8月16日・・・3,910円(+700)
・8月19日・・・4,000円(+90)
15日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。8月19日にTOB価格付近に到達するでしょう。
日本出版貿易のTOBに参加するメリットについて
日本出版貿易のTOBに参加するメリットは、TOB価格4,000円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、日本出版貿易の株を買った証券会社から、東海東京証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2024年10月4日以降に投資資金が戻ってきます。
日本出版貿易の配当金について
・2024年3月期の期末配当・・・1株30円
・2025年3月期の期末配当・・・無配
日本出版貿易は3月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2025年3月期の期末配当については、無配が決定しました。前回予想は1株30円でした。
日本出版貿易の株主の今後について
日本出版貿易の月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に日本出版貿易の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、東海東京証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)8月16日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は19日の株式市場で売却できます。