東洋精糖のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について（TOB価格2,080円）
2025年2月6日、東証プライム上場のウェルネオシュガー(2117)は、スタンダード上場の東洋精糖(2107)に対して、TOB（株式公開買付）を行うと発表しました。
TOB実施による東洋精糖の上場廃止の理由
ウェルネオシュガーが東洋精糖の株をすべて買い取り、非公開化するため、東洋精糖は上場廃止となる予定です。
東洋精糖の株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
東洋精糖のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格：2,080円
2. TOB期間：2025年2月7日（金）から3月25日（火）まで（30営業日）
3. 決済の開始日：2025年3月31日（月）
4. 買付予定株数：上限なし、下限2,720,900株
5. 買付代理人（証券会社）：東海東京証券
6. 配当：TOBが成立すれば無配となる予定
東洋精糖の株価の今後の見通し
2月6日終値は1,628円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
東洋精糖のTOBに応募するメリット
東洋精糖のTOBに応募するメリットは、TOB価格2,080円で売却できることです。
具体的には、東洋精糖の株を保有している証券会社から、東海東京証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年3月31日以降に買付代金が支払われる予定です。
東洋精糖のTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当：無配
東洋精糖は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は、TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年11月11日時点の配当予想は1株当たり35円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
東洋精糖のTOBと株主の今後について
東洋精糖の月足チャートに黄色の線を引き、TOB価格の水準を示しています。黄色の線より下で購入した株主は含み益が生じている状態です。一方、黄色の線より上で購入した株主は含み損を抱えている状態です。
東洋精糖の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が生じている場合：TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合：株式市場で売却する
(1)TOBに応募するためには、東海東京証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2)2025年2月10日以降、株式市場で売却できます。
