(追記あり)キトーのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年1月26日廃止)
2022年5月16日、アメリカのクロスビーグループはキトー(6409)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,725円
(2)TOB期間・・・2022年9月26日(月)から10月25日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年11月1日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1381万7400株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・無配
TOB価格2,725円、TOB期間は2022年9月26日(月)から10月25日(火)までの21営業日です。
手続きが順調に進むと、キトーは上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の中間配当と期末配当が無配になります。
キトーの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価がTOB価格に近づいたら株式市場で売却できます。
キトーの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
5/16 | 1,680 | - |
5/17 | 2,080 | +400 |
5/18 | 2,580 | +500 |
5/19 | 2,725 | +145 |
5月17日終値2,080円。400円ストップ高になりました。
今後も株価がTOB価格にサヤ寄せし、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
5月19日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,725円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、キトー株を購入した証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
2022年11月1日(火)以降に投資資金が戻ってきます。
キトーの配当金について
2023年3月期の配当金については、中間配当と期末配当の無配が決定しました。
前期実績は中間配当1株22円、期末配当1株22円の合計44円でした。
キトーの株主の今後について
キトー月足チャート
月足チャート5年分です。一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。
仮にキトーの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)5月18日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
その他の方は19日の株式市場で売却できます。
(追記)キトーの上場廃止日決定
キトーの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年1月26日(木)、売買最終日は1月25日(水)です。
キトーの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,725円で強制買い取りとなります。1月30日以降、「2,725円×株数」の投資資金が戻ってきます。
12月27日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。