LeTechのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(第二回TOB価格1,500円)
2025年3月28日、東証プライム上場の住友林業(1911)は、グロース上場のLeTech(3497、以下リテック)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
今回のTOBは、筆頭株主向け(第一回)と一般株主向け(第二回)の2回に分けて実施されます。
TOBによるリテックの上場廃止の理由
住友林業がリテックの株式をすべて買い取って非公開化するため、リテックは上場廃止となる予定です。
リテックの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
リテックの第二回TOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,500円
2. TOB期間:2025年5月27日(火)から6月23日(月)まで(20営業日)
3. 決済の開始日:未定
4. 買付予定株数:上限なし、下限なし
5. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
第二回TOBは、第一回TOB成立後に実施されます。詳細は第一回TOBの成立後に発表される予定です。
リテックの株価の今後の見通し
3月28日の終値は1,328円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
リテックのTOBに応募するメリット
TOBに応募すれば、1,500円で売却できます。
リテックのTOBによる配当への影響
・2025年7月期の期末配当:無配
リテックは7月決算の企業です。毎年1月末に中間配当、7月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年7月期の期末配当は、第二回TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年9月17日時点の配当予想は1株あたり33円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
リテックのTOBと株主への影響
リテックの月足チャートに黄色の線を引き、TOB価格の水準を示しています。TOB価格が直近の高値を上回るため、黄色の線より下で購入した株主は含み益がある状態です。
リテックの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)第二回TOBに応募し、成立すれば利益を確定できます。
(2)2025年3月31日以降、株式市場で売却可能です。