中央紙器工業のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格5,034円、手続きは三菱UFJeスマート証券など)
2025年1月31日、東証プライム上場のニッコンホールディングス(9072)は、中央紙器工業(3952)に対してTOB(株式公開買付け)を行うと発表しました。
TOBによる中央紙器工業の上場廃止の理由
ニッコンホールディングスが中央紙器工業の株をすべて買い取り非公開化するため、中央紙器工業は上場廃止になる予定です。
中央紙器工業の株主はTOBに応じて保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却することもできます。
中央紙器工業のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:5,034円
2. TOB期間:2025年2月3日(月)から3月18日(火)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月26日(水)
4. 買付予定株数:上限なし、下限2,111,300株
5. 証券会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
中央紙器工業の株価の今後の見通し
1月31日終値は1,349円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
中央紙器工業のTOBに応募するメリット
中央紙器工業のTOBに応募するメリットは、TOB価格5,034円で売却できることです。
具体的には、中央紙器工業の株を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレーまたは三菱UFJ eスマート証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
三菱UFJ eスマート証券の公開買付け手続き
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→中央紙器工業を選択
三菱UFJ eスマート証券にログインし、TOB銘柄一覧から中央紙器工業を選択してください。
TOBに申し込むと、2025年3月26日以降に買付代金が支払われます。三菱UFJ eスマート証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格(5,034円)を下回っていることから、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
中央紙器工業のTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
中央紙器工業は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当はTOBが成立すれば、無配となる予定です。2024年5月9日時点の配当予想は1株当たり30円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
中央紙器工業のTOBと株主の今後について
TOB価格が直近の高値を大幅に上回るため、株主は保有株に大きな含み益が発生している状態です。中央紙器工業の上場廃止が決定すれば、株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が発生している場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに応募するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または、三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。ネット取引がメインの方は三菱UFJ eスマート証券の口座を持っていると思われます。口座がある方は確認してみてください。
TOB期間は2025年3月26日まであるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2)ストップ高比例配分が続く影響により、2月6日以降の株式市場で売却可能です。