太陽工機のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,875円)
2024年11月1日、東証プライム上場のDMG森精機(6141)は、太陽工機(6164)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
太陽工機がTOBで上場廃止になる理由について
DMG森精機が太陽工機の残りの株を全部買い取って非公開にするため、太陽工機は上場廃止になる予定です。
太陽工機の株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
太陽工機のTOB条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・1,875円
(2)TOB期間・・・2024年11月5日(火)から12月16日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2024年12月23日(月)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限93万2200株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,875円、TOB期間は2024年11月5日(火)から12月16日(月)までの30営業日です。また、TOB成立を条件に無配になります。
太陽工機の今後の株価について
・11月1日・・・1,395円
・11月5日・・・1,695円(+300)
・11月6日・・・1,875円(+180)
11月1日終値1,395円。5日以降に株価が上昇し、TOB価格に近づく見込みです。6日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
太陽工機のTOBに参加するメリットについて
太陽工機のTOBに参加するメリットは、TOB価格1,875円で買い取ってもらえることです。
具体的には、太陽工機の株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して売却します。
TOBに申し込むと、12月23日以降に投資資金が戻ってきます。
太陽工機の配当金について
・2024年12月期の中間配当(6月)・・・1株25円
・2024年12月期の期末配当(12月)・・・無配
太陽工機は12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利を得ることができます。
2024年12月期の期末配当は、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株25円でした。
ただし、TOBが成立しない場合は、元に戻る可能性もあります。
太陽工機のTOBと株主の今後について
太陽工機の月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回るので、多くの株主は含み益が出ている状態です。仮に太陽工機の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・PTS取引(夜間取引)または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月5日以降のPTS取引(夜間取引)から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてはいかがでしょうか。その他の方は6日の株式市場で売却できます。