富士古河E&Cの株式交換による上場廃止と配当金、株主の今後について(2025年1月30日廃止)
2024年10月31日、東証プライム上場の富士電機(6504)は、スタンダード上場の富士古河E&C(1775)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
富士古河E&Cの株式交換による上場廃止と株主の今後について
・富士古河E&Cは2025年1月30日上場廃止
・富士古河E&Cの株は、富士電機の株に換わる
・富士電機1、富士古河E&C0.93
富士古河E&Cは2025年1月30日(木)に上場廃止になる予定です。最終売買日は1月29日(水)です。
重要な株式交換比率は、富士電機1に対して、富士古河E&C0.93です。富士古河E&Cの上場廃止後、富士古河E&C1株は富士電機0.93株に換わります。
例えば、富士古河E&Cを100株保有する株主は、富士電機の株93株に換わります。富士電機は100株単位で取引するので、93株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。保有する株数に応じて、富士電機の配当金を受け取ることができます。
富士古河E&Cの上場廃止後の保有株について
(2025年1月29日まで)富士古河E&C100株
(上場廃止後)富士電機93株
上の富士古河E&C100株の株主は、このように換わります。
富士古河E&Cの今後の株価について
11月1日以降、両社の株価が近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。10月31日時点で、富士電機7,950円、富士古河E&C5,510円です。仮に富士電機の株価が7,950円のままだとすると
7,950円×0.93=7,393.5円
となり、富士古河E&Cは約1,884円割安です。ただし、富士電機の株価も動くので、
・富士電機10,000円、富士古河E&C9,300円
・富士電機5,000円、富士古河E&C4,650円
となる可能性もあります。
株価の調整が終わったら、両社の株価が連動します。親会社である「富士電機」の株価が上がれば、「富士古河E&C」の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。
この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
富士古河E&Cの配当金について
・2025年3月期の期末配当・・・無配
富士古河E&Cは3月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利が得られました。
2025年3月期の期末配当は、権利付き最終日までに上場廃止になるので、無配になると予想されます。
上場廃止後は、富士電機の配当金を受け取れます。
富士古河E&Cの株式交換のまとめ
富士古河E&Cの臨時株主総会が2024年12月26日(木)に開催されます。関心がある方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。