ザッパラスの株式交換による上場廃止と配当金、株主への影響について(2025年10月30日廃止)
2025年7月25日、東証プライム上場の光通信(9435)は、スタンダード上場のザッパラス(3770)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
ザッパラスの株式交換による上場廃止と株主への影響
・ ザッパラスは2025年10月30日に上場廃止
・ ザッパラスの株式は、光通信の株式に交換される
・ 株式交換比率は、光通信1、ザッパラス0.0104
ザッパラスは2025年10月30日(木)に上場廃止になる予定です。最終売買日は10月29日(水)です。
重要な株式交換比率は、光通信1に対して、ザッパラス0.0104です。ザッパラスの上場廃止後、ザッパラス1株は光通信0.0104株に交換されます。
例えば、ザッパラスの株式を100株保有する株主は、光通信の株式1.04株に交換されます。光通信は100株単位で取引されるため、交換によって得られる光通信の1株は単元未満株となり、さらに0.04株は1株に満たない端数(単元未満株の一部)となります。
単元未満株の取り扱いについて
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。単元未満株でも株数に応じて光通信の配当を受け取れます。
また、光通信に対して、単元未満株の買取請求を行うことや、100株への買い増しを行うこともできます。
1株未満の株式の取り扱いについて
ザッパラスの株主は、上場廃止後に1株に満たない単元未満株が生じる場合があります。この株式は一括で売却されて、株主に売却代金が支払われる予定です。
ザッパラス100株保有株主の変化
・ 上場廃止前:ザッパラス100株
・ 上場廃止後:光通信1株 + 現金2,000円(0.04株分の売却代金)
仮に、売却時の光通信の株価が50,000円の場合、1株に満たない0.04株が売却されて、現金2,000円が返金されます。
ザッパラスの株価の今後の見通し
7月28日以降、両社の株価は株式交換比率に基づき近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
7月25日時点で、光通信の株価が41,180円、ザッパラスの株価が387円でした。仮に光通信の株価が41,180円のままだとすると、
・ 41,180円 × 0.0104=428.272円
となり、ザッパラスは41.272円割安となります。ただし、光通信の株価も変動するため、
・ 光通信50,000円、ザッパラス520円
・ 光通信30,000円、ザッパラス312円
となる可能性もあります。
株式交換比率に基づいた株価の調整が進むと、両社の株価は連動するようになります。親会社である光通信の株価が上がれば、子会社であるザッパラスの株価も上がります。
逆に親会社の株価が下がれば、子会社の株価も下がります。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
ザッパラスの配当について
ザッパラスは4月決算の企業で、期末に一括配当を行う企業です。毎年4月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年4月期の期末配当は、上場廃止に伴い実施されません。株式交換により光通信の株主となった場合、光通信の配当方針に基づき配当を受け取れるようになります。
ザッパラスの株式交換のまとめ
ザッパラスの臨時株主総会が2025年9月30日(火)に開催される予定です。株主総会で承認されると株式交換が実施されるため、関心がある方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。