佐鳥電機と萩原電気ホールディングスの経営統合による上場廃止と配当金、株主への影響について(2026年3月30日廃止)
東証プライム上場の佐鳥電機(7420)と萩原電気ホールディングス(7467)は経営統合を発表しました。
佐鳥電機と萩原電気ホールディングスの経営統合の主なポイント
・ 両社は2026年3月30日上場廃止
・ 新会社が2026年4月1日上場
・ 統合比率は、佐鳥電機「1.02」、萩原電気ホールディングス「2」
佐鳥電機と萩原電気ホールディングスの経営統合の詳細について
佐鳥電機と萩原電気ホールディングスは2026年3月30日(月)に上場廃止となり、4月1日(水)から新会社が上場します。最終売買日は2026年3月27日(金)です。
重要な統合比率は、佐鳥電機「1.02」に対して、萩原電気ホールディングス「2」です。上場廃止後に、佐鳥電機1株は新会社1.02株、萩原電気ホールディングス1株は新会社2株が、それぞれ割り当てられます。
例えば、佐鳥電機100株は新会社102株となる計算です。新会社は100株単位で取引されるため、2株が単元未満株となります。
単元未満株の取り扱いについて
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。単元未満株でも株数に応じて新会社の配当を受け取れます。
また、新会社に対して、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。
佐鳥電機100株保有株主の変化
・ 上場廃止前:佐鳥電機100株
・ 上場廃止後:新会社102株
佐鳥電機を100株保有する株主の場合、新会社102株を保有することになります。
佐鳥電機と萩原電気ホールディングスの株価の今後の見通し
7月29日以降、両社の株価は統合比率に基づき近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
7月28日時点で、佐鳥電機の株価は1,746円、萩原電気ホールディングスは3,395円でした。仮にこの終値を基準とすると、統合比率(佐鳥電機1.02:萩原電気ホールディングス2)に基づいた理論価格で見た場合、萩原電気ホールディングスの方が約28.53円割安です。
(計算式:佐鳥電機終値1,746円 × 2 ÷ 1.02 = 3,423.53円。萩原電気ホールディングス終値3,395円なので、3,423.53円 – 3,395円 = 28.53円)
ただし、両社の株価も変動するため、両社の株価は統合比率に沿って上下しながら、お互いに近づいていくでしょう。
統合比率に基づいた株価の調整が終わると、両社の株価は連動するようになります。佐鳥電機の株価が上がれば、萩原電気ホールディングスの株価も上がります。
逆に、佐鳥電機の株価が下がれば、萩原電気ホールディングスの株価も下がります。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
佐鳥電機の配当について
佐鳥電機は5月決算の企業です。毎年11月末に中間配当、5月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年5月期の配当の詳細
・ 中間配当(2025年11月):1株あたり44円
・ 臨時配当(2026年3月):1株あたり46円
経営統合に伴い、2026年5月期の期末配当の代わりに臨時配当(1株あたり46円)が実施されます。この臨時配当は、佐鳥電機として最後の配当となる予定です。
臨時配当の権利付き最終日は2026年3月27日(金)です。配当を受け取るには、3月27日まで株式を保有する必要があります。
萩原電気ホールディングスの配当について
萩原電気ホールディングスは3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当(2025年9月):1株あたり90円
・ 期末配当(2026年3月):1株あたり95円
2026年3月期の中間配当は1株あたり90円、期末配当は1株あたり95円がそれぞれ予定されています。
中間配当の権利付き最終日は2025年9月26日(金)、期末配当の権利付き最終日は2026年3月27日(金)です。配当を受け取るには、それぞれの権利付き最終日まで株式を保有する必要があります。
経営統合のまとめ
両社の株主総会が2025年12月11日(木)に開催される予定です。この統合に関する詳細について、直接話を聞く良い機会になるでしょう。関心がある方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。