アルファクス・フード・システムが有報未提出で監理銘柄(確認中)に指定される(提出期限2025年8月5日)
東証グロース上場のアルファクス・フード・システム(3814)は、2025年7月24日18時50分に2025年9月期の第2四半期報告書を期限までに提出できないと発表しました。
アルファクス・フード・システムが上場廃止になる可能性について
東京証券取引所はこれを受けて、アルファクス・フード・システムを監理銘柄(確認中)に指定しました。提出が間に合わないと上場廃止の恐れがあるため、投資家に対して注意喚起を行っています。
アルファクス・フード・システムの今後のスケジュールについて
・ 2025年4月下旬~5月中旬:第2四半期発表
・ 2025年5月15日(当初の提出期限):延長申請
・ 2025年7月24日(延長後の提出期限):提出できず(今回の発表)
・ 2025年8月5日(上場廃止に係る猶予期間の最終期限):提出がなければ上場廃止
アルファクス・フード・システムは9月決算の企業です。9月決算企業の第2四半期発表は毎年4月下旬から5月中旬に行われます。その後、四半期報告書を提出する流れです。
アルファクス・フード・システムは最初の提出期限である5月15日に間に合わなくなり、延長申請を行って承認されました。
ところが、延長後の提出期限である7月24日にも間に合わなかったため、今回の発表となりました。
東京証券取引所の定める上場廃止基準では、四半期報告書等の提出遅延の場合、原則として提出期限から8日間(休業日を除く)の猶予期間が設けられます。猶予期間の最終日までに提出ができない場合、アルファクス・フード・システムの上場廃止が決定します。
アルファクス・フード・システムの今後の見通しについて
当社は、2025年9月期半期報告書の提出遅延によって整理銘柄に指定され上場廃止となることを回避することはもとより、すでに2025年9月期半期報告書の提出が大幅に遅延していることを鑑み、現状想定し得る可能な限り早い時点での2025年9月期半期報告書の提出・開示に向けて、2025年9月期の監査に関し、一時会計監査人の候補先となる監査法人との協議を進め、可及的速やかに一時会計監査人の選任を行うことができるよう努めてまいります。
会社発表の「今後の見通し」はご覧の通りです。
仮に、間に合わないと場合は株価が急落し、上場廃止を前提とした株価水準になる可能性があります。逆に間に合うと、安心感から株価が上昇します。
アルファクス・フード・システムの発表では、提出に関して具体的な日時が記載されていません。
はたして、アルファクス・フード・システムは期限までに間に合うのか? 今後の株価と合わせて注目です。
アルファクス・フード・システム日足チャート
2025年7月29日までの日足チャートです。
発表前日(7月24日)の終値が336円であったため、発表翌日の25日は売り注文が殺到し、前日比80円安のストップ安となる256円まで急落しました。上場廃止リスクを避けた投資家の売りが原因です。
翌週の28日は安値250円をつけて、285円まで反発しました。これは、25日の取引終了後に会社側が特別調査委員会の調査報告書を受領したと発表したためと考えられます。これにより、報告書作成の障害となっていた問題が解決に向かい、四半期報告書の提出への道筋が見えてきたと判断されたのでしょう。
しかし、29日には失速し、252円まで下落しました。今後、8月5日まで一進一退の状況が続くと予想されます。