岩崎通信機の株式交換による上場廃止と配当金、株主の今後について（2024年9月27日廃止）
2024年5月31日、東証プライム上場の、あいホールディングス(6704)は、スタンダード上場の岩崎通信機(6704)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
岩崎通信機の株式交換による上場廃止と株主の今後について
・岩崎通信機は2024年9月27日上場廃止
・岩崎通信機の株は、あいホールディングスの株に換わる
・あいホールディングス「1」、岩崎通信機「0.6」
岩崎通信機は2024年9月27日（金）に上場廃止になる予定です。最終売買日は9月26日（木）です。
重要な株式交換比率は、あいホールディングス「1」に対して、岩崎通信機「0.6」です。岩崎通信機の上場廃止後、岩崎通信機1株は、あいホールディングス0.6株に換わります。
例えば、岩崎通信機を100株保有する株主は、あいホールディングス60株になります。あいホールディングスは100株単位で取引するので、60株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。株数に応じて、あいホールディングスの配当金ももらえます。
岩崎通信機の上場廃止後の保有株について
（9月26日まで）岩崎通信機100株
（上場廃止後）あいホールディングス60株
上の岩崎通信機100株の株主は、このように換わります。
岩崎通信機の今後の株価について
6月3日以降、両社の株価が近づくように動きます。サヤ寄せです。5月31日時点で、あいホールディングス2,465円、岩崎通信機684円です。仮に、あいホールディングスの株価が2,465円で動かないとすると、
2,465円×0.6＝1,479円
となり、岩崎通信機は795円割安です。ただし、あいホールディングスの株価も動くので、
・あいホールディングス3,000円、岩崎通信機1,800円
・あいホールディングス1,000円、岩崎通信機600円
となる可能性もあります。
サヤ寄せが終わったら、両社の株価が連動します。親会社である「あいホールディングス」の株価が上がれば、子会社の「岩崎通信機」の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。
この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
岩崎通信機の配当金について
岩崎通信機は3月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利がもらえます。
・2024年3月期の期末配当・・・1株25円
・2025年3月期の期末配当・・・無配
2024年3月期の期末配当は1株25円に決定しました。
2025年3月期の期末配当については未定です。配当金の権利がやってくるまでに岩崎通信機が上場廃止になるので、岩崎通信機の配当金はもらえないでしょう。
上場廃止後は、あいホールディングスの配当金になります。あいホールディングスは6月決算企業です。毎年12月末に中間配当、翌年6月末に期末配当の権利がもらえます。
まとめ
岩崎通信機の株主総会は6月27日（木）に開催されます。株主総会で承認されると実施されるので、気になる方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。
