太平洋工業のMBOによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,050円、手続きは三菱UFJ eスマート証券など)
2025年7月25日、東証プライム上場の太平洋工業(7250)は、MBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
MBOによる太平洋工業の上場廃止の理由
太平洋工業の経営陣等が太平洋工業の残りの株式をすべて買い取って非公開化することで、迅速な意思決定や中長期的な企業価値向上を目指すため、同社は上場廃止になる予定です。
太平洋工業の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
太平洋工業のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:2,050円
2. TOB期間:2025年7月28日(月)から9月8日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年9月16日(火)
4. 買付予定株式数:上限なし、下限35,841,900株
5. 買付代理人:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
太平洋工業の株価の今後の見通し
株価がTOB価格に到達しました。今後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
太平洋工業のTOBに応募するメリット
太平洋工業のTOBに応募するメリットは、TOB価格の2,050円で売却できることです。
具体的には、太平洋工業の株式を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
三菱UFJ eスマート証券の公開買付手続きについて
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→太平洋工業を選択
証券会社にログインして、銘柄一覧から太平洋工業を選択してください。
TOBが成立した場合、2025年9月16日以降に買付代金が支払われる予定です。
太平洋工業のTOBによる配当への影響
太平洋工業は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の中間配当および期末配当は、TOB成立を条件に無配となる予定です。ただし、不成立となった場合は配当が支払われる可能性もあります。
太平洋工業のTOBと株主への影響
TOB価格の2,050円が7月25日の高値である1,761円を上回るため、株主は含み益がある状況です。太平洋工業の上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:すでに売却済み
(1)TOBに応募するには、原則として、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。