地域新聞社のライツ・オファリング2024(3)新株予約権の権利落ち日
地域新聞社の続きです。
2024年7月10日は、地域新聞社(2164)の新株予約権の権利落ち日でした。
新株予約権の権利落ち日の基準値
地域新聞社の新株予約権は、保有株と同数の新株を1株283円で買える権利です。7月9日までに地域新聞社の株主になった投資家は、1株につき1個の新株予約権がもらえます。
地域新聞社の9日終値が602円。10日基準値を計算すると
(602円(9日)+283円(新株))÷2=442.5円≒443円
となり、小数点以下が切り上げで443円です。
・7月9日:地域新聞社の親株1株(443円)
・7月10日:地域新聞社の親株1株(?円)+新株1株(283円)=計2株
7月9日から10日にかけて、株主が保有する株数が2倍に増加する可能性があります。株主が新株を買ったと仮定して、その状況が10日以降の株価に反映されます。
親株が602円、新株が283円。合わせて2株になるので親株と新株を足します。2株で割ると、1株につき443円です。
10日の取引は443円から始まります。
この価格帯の制限値幅が上下80円です。基準値が443円ですから、ストップ高が523円、ストップ安が363円です。
地域新聞社日足チャート
7月10日までの日足チャートです。右端のローソク足が10日のものです。
地域新聞社2024年7月10日5分足チャート
・始値520円、高値523円、安値466円、終値486円、出来高22万3200株
10日の5分足チャートです。
(1)買い気配で始まり、9時27分に520円で寄り付きました。すぐに上昇し、80円ストップ高の523円になりました。
(2)そのままストップ高で終了すると思ったら、10時37分に売り注文が降ってきました。株価は急落します。
(3)後場になったら今度は急騰します。10日の株価は上へ下へと忙しかったです。
地域新聞社のライツ・オファリングのスケジュールについて(再掲)
(1)臨時株主総会の基準日・・・2024年3月31日(日)
(2)臨時株主総会・・・2024年6月28日(金)
(3)新株予約権の権利付き最終日・・・2024年7月9日(火)
(4)新株予約権の権利確定日・・・2024年7月11日(木)
(5)新株予約権の上場期間・・・2024年7月12日(金)から9月5日(木)まで
(6)新株予約権の権利行使期間・・・2024年7月12日(金)から9月11日(水)まで
新株予約権が2024年7月12日に上場します(コード番号「21649」)。1株283円で買える権利ですから、株価が283円を上回ると新株予約権に値段がつきます。
逆に、283円以下になると、わざわざ新株予約権を買わなくても株式市場で地域新聞社の株を安く買えるので、新株予約権に価値がなくなって叩き売り状態になります。
上場期間の9月5日まで、地域新聞社の株価が284円以上をキープできるか注目です。