地域新聞社のライツ・オファリング(6)新株予約権の売買最終日
地域新聞社のライツの続きです。
本日6月5日(月)は、地域新聞社(2164)の新株予約権(21649)の売買最終日でした。
新株予約権を保有する株主は、6月9日までに1株367円で新株を購入するか、もしくは株式市場で売却できました。
地域新聞社の新株予約権日足チャート
6月5日終値27円。新株予約権は上場廃止日が近づくと、値段も下がります。5月29日から値段が急落し、下げのペースが早くなりました。
しかし、地域新聞社は新株予約権がマネーゲームの対象となって取引が盛り上がります。上場直後に安値9円から高値278円まで約31倍に急騰しました。
株主は新株予約権を高値で売ることができ、他のライツ銘柄に比べて恵まれた条件でした。
地域新聞社日足チャート
同じ時期の親株(本株)のチャートです。5日終値346円。
4月27日から新株の値段を下回ってしまいました。新株予約権の値段が高すぎるため、わざわざ新株予約権を買って新株を購入する投資家もいません。
地域新聞社の株がほしいなら、新株を買わなくても株式市場で安く買えます。
会社側は、ライツによる資金調達に大きな影響を与えそうです。
新株予約権の株主の今後について
新株予約権の売買が終了したので、新株を買う予定のない株主は、このままだと新株予約権が消滅します。
現在の株価は新株の値段より安いため、新株予約権の使い道がありません。新株予約権の多くが、このまま消滅することになりそうです。