IJTTのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格812円)
IJTTが上場廃止になる理由について
2023年11月10日、投資ファンドのスパークス・グループはIJTT(7315)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
投資ファンドがIJTTの株を全部買い取って非公開にするため、IJTTは上場廃止になる予定です。
IJTTの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
IJTTのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・812円
(2)TOB期間・・・2023年11月13日(月)から12月25日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2024年1月5日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1101万3772株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格812円、TOB期間は2023年11月13日(月)から12月25日(月)までの30営業日です。
2024年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。
IJTTの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/10 | 700 | - |
11/13 | 812 | +112 |
11月10日終値700円。13日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月13日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格812円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、IJTTの株を買った証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。
2024年1月5日以降に投資資金が戻ってきます。
IJTTの配当金について
IJTTは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2024年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株12.5円でした。中間配当は1株12.5円で決定しました。
ただし、期末配当がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
IJTTの株主の今後について
IJTT月足チャート
月足チャートです。2019年以降に買った株主は含み益の状態です。仮にIJTTの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月10日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は、すでに売却済みでしょう。その他の方は13日の株式市場で売却できます。