ライトワークスのMBOによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,179円、手続きはSMBC日興証券)
2025年3月14日、東証グロース上場のライトワークス(4267)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買付)を発表しました。
※MBOの手法は、セブンイレブンの自社買収の際に注目され、ニュースになりました。
ライトワークスの上場廃止の理由(TOB実施による)
ライトワークスの経営陣等が、ライトワークスの残りの株をすべて買い取って非公開化するため、同社は上場廃止になる予定です。
ライトワークスの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
ライトワークスのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:2,179円
2. TOB期間:2025年3月17日(月)から5月15日(木)まで(40営業日)
3. 決済の開始日:2025年5月22日(木)
4. 買付予定株数:上限なし、下限881,400株
5. 買付代理人:SMBC日興証券(証券会社)
6. 配当:廃止
ライトワークスの株価の今後の見通し
3月14日の終値は1,537円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
ライトワークスのTOBに応募するメリット
ライトワークスのTOBに応募するメリットは、TOB価格2,179円で売却できることです。
具体的には、ライトワークスの株を保有している証券会社からSMBC日興証券へ移管し、TOBへの売却手続きを行う必要があります。
SMBC日興証券の公開買付手続きについて
(A)ログイン→メッセージボックス→公開買付けのお知らせ→取扱銘柄一覧→ライトワークスを選択
(B)ログイン→お取引→公開買付け→取扱銘柄一覧→ライトワークスを選択
SMBC日興証券にログインして、銘柄一覧からライトワークスを選択してください。AとBのどちらの方法でも確認できます。
TOBに応募すると、2025年5月22日以降、買付代金が支払われる予定です。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格(2,179円)を下回っているため、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
ライトワークスのTOBによる配当への影響
・ 2026年1月期の中間配当:無配
・ 2026年1月期の期末配当:無配
ライトワークスは1月決算の企業です。毎年7月末に中間配当、1月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年1月期の配当は、中間配当及び期末配当ともに無配が決定しました。
ライトワークスのTOBと株主への影響
TOB価格2,179円が直近の高値を上回るため、株主は含み益がある状態です。ライトワークスの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOB価格より低い価格での売却になる可能性があるが、株式市場で売却することも可能
(1)TOBに応募するためには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
TOB期間は2025年5月15日まであるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2) 株価がTOB価格を下回っているため、株式市場で売却するとTOB価格より低い売却額になる可能性があります。ただし、2025年3月18日から市場での売却は可能です。