(追記あり)兼松サステックのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2023年5月30日廃止)
(追記)兼松サステックの上場廃止日決定
兼松サステックの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年5月30日(火)、売買最終日は5月29日(月)です。
兼松サステックの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,250円で強制買い取りとなります。6月1日以降、「2,250円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月2日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。
—–追記ここまで——
2023年1月27日、東証プライム上場の兼松(8020)は兼松サステック(7961)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,250円
(2)TOB期間・・・2023年1月30日(月)から3月13日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2023年3月20日(月)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限573万0800株
(5)証券会社・・・三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
(6)配当、優待・・・TOB成立を条件に無配、廃止
TOB価格2,250円、TOB期間は2023年1月30日(月)から3月13日(月)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、兼松サステックは上場廃止になります。
これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になり、2023年3月優待も廃止されます。
兼松サステックの株主はTOBに参加して1株2,250円で買い取ってもらうか、もしくは株価が2,250円に近づいたら株式市場で売却できます。
兼松サステックの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
1/27 | 1,590 | - |
1/30 | 1,990 | +400 |
1/31 | 2,250 | +260 |
1月27日終値1,590円。30日から株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。31日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,250円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、兼松サステックの株を購入した証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券に移管して(移動して)売却します。2023年3月20日以降に投資資金が戻ってきます。
兼松サステックの配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前期実績は1株25円、前回予想は1株30円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件です。不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
兼松サステックの株主優待について
(廃止される優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載又は記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード1,000円分
兼松サステックの株主優待はクオカードです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回の2023年3月優待が廃止されて、2022年3月優待が最後になります。
ただし、株主優待についても、廃止されるのはTOB成立が条件です。不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
兼松サステックの株主の今後について
兼松サステック月足チャート
月足チャート3年分です。一部投資家を除き、多くの投資家が含み益の状態です。仮に兼松サステックの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える
(4)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げに期待
(1)TOBに参加するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券の口座が必要です。ネットメインの方はauカブコム証券の口座を持っていると思います。試してみてください。
(2)1月30日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は31日の株式市場で売却できます。
(3)3月14日以降にTOBの結果がわかります。成立すると優待が廃止されるので、廃止が決定したときに別の銘柄へ乗り換えます。最短で3月優待に間に合います。2023年3月優待の権利付き最終日は3月29日です。
ただし、TOB期間が延長されるとスケジュールが後ズレします。そのときは4月優待または5月優待がターゲットです。
(4)ダメ元で期待したいです。