(追記あり)イハラサイエンスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年6月12日廃止)
(追記)イハラサイエンスの上場廃止日決定
イハラサイエンスの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年6月12日(月)、売買最終日は6月9日(金)です。
イハラサイエンスの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,980円で強制買い取りとなります。6月14日以降、「2,980円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月12日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。
—–追記ここまで——
2023年2月8日、東証スタンダード上場のイハラサイエンス(5999)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,980円
(2)TOB期間・・・2023年2月9日(木)から3月24日(金)まで
(3)決済の開始日・・・2023年3月31日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限718万5700株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,980円、TOB期間は2023年2月9日(木)から3月24日(金)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、イハラサイエンスは上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になります。
イハラサイエンスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2.980円に近づいたら株式市場で売却できます。
イハラサイエンスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/8 | 2,304 | - |
2/9 | 2,804 | +500 |
2/10 | 2,980 | +176 |
2月9日終値2,804円。株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せしています。今後も上昇し、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月10日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,980円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、イハラサイエンス株を購入した証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2023年3月31日以降に投資資金が戻ってきます。
イハラサイエンスの配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株65円、前期実績は1株63円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
イハラサイエンスの株主の今後について
イハラサイエンス月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
TOB価格が上場来高値と同じですから、ほとんどの株主は含み益の状態です。仮にイハラサイエンスの上場廃止が決定すると株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月9日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は10日の株式市場で売却できます。