東洋建設のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について（TOB価格1,750円、手続きは楽天証券など）
2025年8月8日、東証プライム上場の大成建設（1801）は、東洋建設（1890）に対してTOB（株式公開買い付け）を行うと発表しました。
東洋建設のTOB：完全子会社化で上場廃止へ
このTOBは、大成建設による東洋建設の完全子会社化を目的としています。TOBが成立すれば、東洋建設は上場廃止となる予定です。
東洋建設の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
東洋建設のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格：1,750円
2. TOB期間：2025年8月12日（火）から9月24日（水）まで（30営業日）
3. 決済の開始日：2025年9月30日（火）
4. 買付予定株式数：33,035,700株（下限）
5. 買付代理人：みずほ証券、楽天証券
6. 配当：無配
東洋建設の株価の今後の見通し
株価がTOB価格付近まで上昇しました。今後は上場廃止まで1,750円近辺で大きな変動はなく推移すると考えられます。
東洋建設のTOBに応募するメリット
東洋建設のTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,750円で売却できることです。
具体的には、東洋建設の株式を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年9月30日以降に買付代金が支払われる予定です。
東洋建設のTOBによる配当への影響
東洋建設は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の中間配当と期末配当は、TOBの実施に伴い、無配になることが決定しました。
東洋建設のTOBと株主への影響
TOB価格の1,750円は、発表当日の終値を上回る水準です。これにより、多くの株主が利益を確定できる状況となります。東洋建設の上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合：TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合：すでに売却済み
(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)TOBは8月8日に発表されました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。
