スーパーバリューのTOBによる上場廃止と株主への影響について(TOB価格795円、手続きはマネックス証券など)
スーパーロピアを傘下に持つOICグループ(オイシー)は、2025年10月15日(水)に東証スタンダード上場のスーパーバリュー(3094)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。
スーパーバリューのTOB:完全子会社化による上場廃止
スーパーバリューの株式は、OICグループが全体の65.24%を保有しています。このTOBは、親会社のOICグループがスーパーバリューの残りの株式をすべて買い取って完全子会社化することを目的としており、成立した場合、スーパーバリューは上場廃止となる見込みです。
スーパーバリューの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、市場で売却するかの選択が可能です。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):795円
2. 買付期間(TOB期間):2025年10月16日(木)から12月1日(月)まで(31営業日)
3. 決済開始日:2025年12月5日(金)
4. 買付予定数:上限なし、下限なし
5. 公開買付代理人:三田証券、マネックス証券
スーパーバリューの株価見通し
10月15日の終値は648円でした。TOB価格795円がこれを上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで795円前後で推移すると考えられます。
TOBに応募するメリット
スーパーバリューのTOBに応募するメリットは、TOB価格の795円で売却できることです。
具体的には、スーパーバリューの株式を保有している証券会社から、三田証券またはマネックス証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。マネックス証券で売却するときの手数料は無料です。
マネックス証券の公開買付手続きについて
・ログイン→株式取引→株式公開買付(TOB)→TOB一覧
マネックス証券にログインして、スーパーバリューを選択してください。
TOBが成立した場合、2025年12月5日以降に買付代金が支払われる予定です。
スーパーバリューのTOBと株主への影響
チャート画像に惹かれた黄色の線は、今回のTOB価格795円を示しています。この水準より安く購入した株主は含み益、高く購入した株主は含み損となります。スーパーバリューの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として三田証券またはマネックス証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
TOB期間は12月1日(月)までですが、手続きには日数を要するため、応募をお考えの方は早めの準備をおすすめします。
(2)10月16日はストップ高水準で買い注文が殺到し、取引が成立しにくい(比例配分となる)可能性が高いため、市場での売却が難しい場合があります。その場合は17日以降の売却をご検討ください。