(追記あり)岩崎電気のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年6月9日廃止)
(追記)岩崎電気の上場廃止日決定
岩崎電気の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年6月9日(金)、売買最終日は6月8日(木)です。
岩崎電気の株主は、売買最終日までに売却しないと、4,460円で強制買い取りとなります。6月13日以降、「4,460円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月22日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。
—–追記ここまで——
2023年2月6日、東証プライム上場の岩崎電気(6924)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・4,460円
(2)TOB期間・・・2023年2月7日(火)から3月22日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2023年3月29日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限490万0900株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格4,460円、TOB期間は2023年2月7日(火)から3月22日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、岩崎電気は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になります。
岩崎電気の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が4,460円に近づいたら株式市場で売却できます。
岩崎電気の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/6 | 2,396 | - |
2/7 | 2,896 | +500 |
2/8 | 3,400 | +504 |
2/9 | 4,460 | +1,060 |
2月6日終値2,396円。7日以降、株価が急騰してTOB価格にサヤ寄せし、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。9日にTOB価格付近に到達するでしょう。
なお、8日は株価が3,000円を超えるので5円刻みになります。500円ストップ高は3,396円ですが、この日は504円ストップ高の3,400円になる見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格4,460円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、岩崎電気の株を購入した証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2023年3月29日以降に投資資金が戻ってきます。
岩崎電気の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前期実績は1株130円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
岩崎電気の株主の今後について
岩崎電気月足チャート
月足チャート3年分です。TOB価格が上場来高値を大幅に上回るため、株主は含み益の状態です。仮に岩崎電気の上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月8日夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は9日の株式市場で売却できます。