川崎近海汽船の株式交換による上場廃止と株主の今後について(2022年5月30日廃止)
2022年3月16日、東証1部上場の川崎汽船(9107)は川崎近海汽船(9179)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・川崎近海汽船は2022年5月30日上場廃止
・川崎汽船「1」、川崎近海汽船「0.58」
川崎近海汽船は2022年5月30日(月)に上場廃止になります。最終売買日は5月27日(金)です。
重要な株式交換比率は、川崎汽船「1」に対して、川崎近海汽船「0.58」です。上場廃止後、川崎近海汽船1株は川崎汽船0.58株に換わります。
例えば、川崎近海汽船100株は川崎汽船58株です。川崎汽船は100株単位で取引するので、58株だと単元未満株です。
(5月27日まで)川崎近海汽船100株
(5月30日以降)川崎汽船58株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
なお、川崎近海汽船の2022年3月期の期末配当については、1株150円を予定しています。川崎近海汽船の最後の配当金です。
川崎近海汽船の株価について
両者の株価は「1」と「0.58」に近づくように動きます。サヤ寄せです。
3月16日時点で川崎汽船8,860円、川崎近海汽船4,305円でした。仮に川崎汽船が8,860円で動かないとすると、
8,860円×0.58=5,138.8円
となり、川崎近海汽船は約834円割安の状態です。ただし、川崎汽船の株価も動くので、
・川崎汽船9,000円、川崎近海汽船5,220円
・川崎汽船7,000円、川崎近海汽船4,060円
という組み合わせもあります。
親会社「川崎汽船」の株価が上がれば、子会社「川崎近海汽船」の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。