デファクトスタンダードの上場廃止と株主の今後について
・デファクトスタンダード株がBEENOS株に換わる
・株式交換比率はBEENOS「1」、デファクトスタンダード「0.29」
・デファクトスタンダードは2020年1月9日上場廃止
11月21日、東証1部上場のBEENOS(3328)は、デファクトスタンダード(3545)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
デファクトスタンダードは2020年1月9日(木)に上場廃止になります。最終売買日は1月8日(水)です。
重要な株式交換比率は、BEENOS「1」に対して、デファクトスタンダード「0.29」です。
上場廃止後、デファクトスタンダード1株はビーノス0.29株に換わります。
デファクトスタンダードの株価について
両社の株価は「1」と「0.29」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。
その後は比率とほぼ同じように動きます。
11月21日時点で、BEENOSが1,663円、デファクトスタンダードが359円でした。仮にBEENOS株が1,663円のままだとすると
1,663円×0.29=482.27円
となり、デファクトスタンダードは約124円割安となります。
ただし、BEENOSの株価も常に変動するので、ビーノス2,000円とデファクトスタンダード580円、ビーノス1,000円とデファクトスタンダード290円という組み合わせもあります。
BEENOS日足チャート
11月22日終値1,707円。
株式交換のときは、「親会社の株価が下がって子会社の株価が上がる」というパターンがあるのですが、BEENOSは例外で下がりませんでした。
デファクトスタンダード日足チャート
11月22日終値439円。前日比80円ストップ高でした。25日にはサヤ寄せが終わって、値動きも落ち着くと思います。
その後、基本的には、デファクトスタンダードの株価はBEENOSの動きで決まります。
BEENOSの株価が上がればデファクトスタンダードの株価が上がり、BEENOSが下がればデファクトスタンダードも下がります。
ただ、どちらも時価総額が大きくない企業ですから、関係が逆転することもありえます。
デファクトスタンダードの株主の今後について
デファクトスタンダードの株主は、上場廃止以降、保有株がBEENOS株に換わります。
例えば、デファクトスタンダード100株は、ビーノス29株です。BEENOSは100株で取引するので、29株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。
単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
12月19日(予定)にデファクトスタンダードの株主総会が開催されます。不安な方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。