フジコーの上場廃止と株主の今後について
5月13日、東証1部上場のニッケ(3201)はフジコー(3515)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・フジコーは2021年8月30日上場廃止
・ニッケ「1」、フジコー「3.05」
フジコーは2021年8月30日(月)に上場廃止になります。最終売買日は8月27日(金)です。
重要な株式交換比率は、ニッケ「1」に対して、フジコー「3.05」です。上場廃止後、フジコー1株はニッケ3.05株に換わります。
フジコーの株価について
両社の株価は「1」と「3.05」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。その後、比率とほぼ同じように動きます。
発表翌日の5月14日は、ニッケ989円、フジコー2,940円でした。
989円×3.05=3,016.45円
となり、フジコーは約77円割安です。
なお、ニッケの株価も常に動くので、ニッケ1,000円とフジコー3,050円、ニッケ500円とフジコー1,525円という組み合わせもあります。
ニッケ日足チャート
取引開始直後は値下がりしましたが、反発しています。
フジコー日足チャート
この銘柄は流動性が低く、4月26日を最後に取引が成立していませんでした。
ここまで人気がないと投資家も安心して売買できないので、上場廃止になるのも仕方がないでしょう。
フジコーの株主の今後について
フジコーの株主は、上場廃止以降、保有株がニッケ株に換わります。
例えば、フジコー100株はニッケ305株です。ニッケは100株単位で取引するので5株が単元未満株です。
(上場廃止前)フジコー100株
(上場廃止後)ニッケ305株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
2021年6月29日に株主総会が開催されます。不安な方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。