明星電気の上場廃止と株主の今後について(2021年7月29日廃止)
5月13日、東証1部上場のIHI(7013)は明星電気(6709)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・明星電気は2021年7月29日上場廃止
・IHI「1」、明星電気「0.42」
明星電気は2021年7月29日(木)に上場廃止になります。最終売買日は7月28日(水)です。
重要な株式交換比率は、IHI「1」に対して、明星電気「0.42」です。上場廃止後、明星電気1株はIHI0.42株に換わります。
明星電気の株価について
両社の株価は「1」と「0.42」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。その後、比率とほぼ同じように動きます。
発表当日の5月13日時点で、IHI2,140円、明星電気752円でした。仮にIHIの株価が2,140円で動かないとすると、
2,140円×0.42=898.8円
となり、明星電気は約147円割安です。
ただ、IHIの株価も常に動くので、IHI3,000円と明星電気1,260円、IHI1,000円と明星電気420円という組み合わせもあります。
IHI日足チャート
5月17日終値2,365円。IHIは同時に発表された決算が良かったので値上がりしています。
明星電気日足チャート
5月17日終値990円。16日は150円ストップ高の902円でした。2営業日かけてサヤ寄せしました。
明星電気の株主の今後について
明星電気の株主は、上場廃止以降、保有株がIHI株に換わります。
例えば、明星電気100株はIHI42株です。IHIは100株単位で取引するので、42株は単元未満株です。
(上場廃止前)明星電気100株
(上場廃止後)IHI42株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
しかし、明星電気とIHIでは業種が異なります。IHIに換わるのがイヤな方は、明星電気の上場廃止前に売却することをオススメします。
また、2021年6月23日に株主総会が開催されます。気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。