ビオフェルミン製薬の上場廃止と株主の今後について(2021年7月28日廃止)
5月14日、東証1部上場の大正製薬ホールディングス(4581)はビオフェルミン製薬(4517)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・ビオフェルミン製薬は2021年7月28日上場廃止
・大正製薬ホールディングス「1」、ビオフェルミン製薬「0.50」
ビオフェルミン製薬は2021年7月28日(水)に上場廃止になります。最終売買日は7月27日(火)です。
重要な株式交換比率は、大正製薬ホールディングス「1」に対して、ビオフェルミン製薬「0.50」です。
上場廃止後、ビオフェルミン製薬1株は大正製薬ホールディングス0.50株に換わります。
ビオフェルミン製薬の株価について
両社の株価は「1」と「0.50」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せといいます。その後、比率とほぼ同じように動きます。
発表当日の5月14日時点で、大正製薬ホールディングス6,640円、ビオフェルミン製薬3,400円でした。仮に大正製薬ホールディングスが6,640円で動かないとすると、
6,640円×0.50=3,320円
となり、ビオフェルミン製薬は80円割高です。
ただ、大正製薬ホールディングスの株価も動くので、大正製薬ホールディングス10,000円とビオフェルミン製薬5,000円、大正製薬ホールディングス5,000円とビオフェルミン製薬2,500円という組み合わせもあります。
大正製薬ホールディングス日足チャート
5月18日終値6,470円。同時に発表された決算で減益予想が出たために急落しました。
ビオフェルミン製薬日足チャート
5月18日終値3,240円。なぜか正式発表前に株価が急騰し、その後は大正製薬ホールディングスにサヤ寄せして急落しています。
飛びついて買った投資家の多くが大損する残念な結果でした。
ビオフェルミン製薬の株主の今後について
ビオフェルミン製薬の株主は、上場廃止以降、保有株が大正製薬ホールディングスに換わります。
例えば、ビオフェルミン製薬100株は大正製薬ホールディングス50株です。大正製薬ホールディングスは100株単位で取引するので、50株は単元未満株です。
(上場廃止前)ビオフェルミン製薬100株
(上場廃止後)大正製薬ホールディングス50株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
ただ、大正製薬ホールディングスはビオフェルミン製薬より配当利回りが低いので、利回り重視の方は別の高配当銘柄に乗り換えることをオススメします。