(追記あり)コンテックのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2022年4月28日廃止)
2022年2月4日、東証1部上場のダイフク(6383)がコンテック(6639)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,700円
(2)TOB期間・・・2022年2月7日(月)から3月23日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2022年3月30日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限39万1700株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,700円、TOB期間は2022年2月7日(月)から3月23日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、コンテックは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
コンテックの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,700円に近づいたら株式市場で売却できます。
コンテックの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/4 | 1,735 | - |
2/7 | 2,135 | +400 |
2/8 | 2,635 | +500 |
2/9 | 2,700 | +65 |
2月4日終値1,735円。今後、TOB価格付近まで株価が上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月9日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,700円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、コンテックの株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
3月30日以降の投資資金が戻ってきます。
コンテックの配当金について
2022年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想および前期実績ともに1株20円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
コンテックの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード1,000円分
・500株以上・・・クオカード1,500円分
・1,000株以上・・・クオカード3,000円分
コンテックの株主優待はクオカードです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2022年3月優待が廃止されて、2021年3月優待が最後です。
コンテックの株主の今後について
コンテック月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮にコンテックの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してください。
(2)2月8日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は9日の株式市場で売却できます。
(追記)コンテックの上場廃止日決定
コンテックの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年4月28日(木)、最終売買日は4月27日(水)です。
コンテックの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,700円で強制買い取りとなります。5月6日以降、「2,700円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。