日立物流の上場廃止と配当金、株主の今後について
2022年4月28日、アメリカ投資ファンド「KKR」は日立物流(9086)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・8,913円
(2)TOB期間・・・未定(2022年9月下旬開始予定)
(3)決済の開始日・・・未定
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2244万3900株
(5)証券会社・・・未定
(6)配当・・・無配
TOB価格8,913円、TOB期間は未定で2022年9月下旬開始予定です。
手続きが順調に進むと、日立物流は上場廃止になります。日立物流の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価がTOB価格に近づいたら株式市場で売却できます。
日立物流の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
4/28 | 8,540 | - |
5/2 | 8,913 | +373 |
4月28日終値8,540円。今後、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
5月2日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格8,913円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
ただ、具体的なスケジュールが発表されていないので、詳細は発表待ちになります。
日立物流の配当金について
2023年3月期の配当金については、無配が決定しました。
前期は中間配当、期末配当ともに1株28円でした。
日立物流の株主の今後について
日立物流月足チャート
月足チャート5年分です。
チャートをご覧の通り、含み益の状態です。仮に日立物流の上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加すると、8,913円で買い取ってもらえます。9月下旬まで気長に待ちたいです。
(2)5月2日の株式市場で売却できます。2日は買い気配で始まるので、寄り付いたら利益確定します。