(追記あり)日立物流の上場廃止と配当金、株主の今後について(2023年2月24日廃止)
2022年10月27日、アメリカ投資ファンド「KKR」は、日立物流(9086)に対するTOB(株式公開買い付け)の詳細を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・8,913円
(2)TOB期間・・・2022年10月28日(金)から11月29日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年12月6日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限2244万3700株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・無配
TOB価格8,913円、TOB期間は2022年10月28日(金)から11月29日(火)までの21営業日です。
手続きが順調に進むと、日立物流は上場廃止になります。日立物流の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価がTOB価格に近づいたら株式市場で売却できます。
日立物流の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
10/27 | 8,690 | - |
10/28 | 8,913 | +223 |
10月27日終値8,690円。今後、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
10月28日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格8,913円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、日立物流株を購入した証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2022年12月6日以降に投資資金が戻ってきます。
日立物流の配当金について
2023年3月期の配当金については、無配が決定しました。
前期は中間配当、期末配当ともに1株28円でした。
日立物流の株主の今後について
日立物流月足チャート
月足チャート5年分(~2022年4月)です。
チャートをご覧の通り、含み益の状態です。仮に日立物流の上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)TOBの正式発表は4月でした。すでに半年が経過しています。おそらく、ほとんどの投資家が売却したと思われます。
(追記)日立物流の上場廃止日決定
日立物流の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2023年2月24日(金)、売買最終日は2月22日(水)です。
日立物流の株主は、売買最終日までに売却しないと、8,913円で強制買い取りとなります。2月28日以降、「8,913円×株数」の投資資金が戻ってきます。
2月2日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。