クシムのライツ・オファリング(6)上場来高値更新
クシムの続きです。
11月25日、クシム(2345)の新株予約権(23459)が上場来高値を更新しました。
クシム新株予約権日足チャート
始値160円、高値219円、安値160円、終値170円、出来高89万5800株
取引開始直後から上がり始めて、10時50分に高値219円をつけます。ただ、その後は失速し、170円で取引を終えました。
11月6日・9日の高値185円を超えて、上場来高値を更新しました。
クシム日足チャート
始値600円、高値642円、安値591円、終値599円、出来高92万7200株
そして親株。上昇のきっかけは文科省のデジタル教科書のようです。クシムはeラーニングシステムを開発しているので、関連銘柄として注目されました。
ただ、日足チャートをご覧の通り、ライツ発表前の水準に戻っていません。値段の安い新株予約権(の株主)だけが恩恵を受けた形です。
親株と新株予約権の比較について
クシムの新株予約権は1株432円で新株を買うことができる権利です。
(親株)599円-(新株)432円=167円<170円(新株予約権の値段)
親株と新株予約権を比べると、新株予約権が割高です。新株予約権が上場してから初めてのことです。
前回と同じく、クシムの新株を買うより、新株予約権そのものを売買する方が儲かるようです。