ココスジャパンの上場廃止と株主の今後について
・ココスジャパン株がゼンショー株に換わる
・株式交換比率はゼンショー「1」、ココス「0.67」
・ココスジャパンは2020年2月18日上場廃止
11月7日前場終了後、東証1部上場のゼンショーホールディングス(7750)の子会社「日本レストランホールディングス」は、ココスジャパン(9943)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
ココスジャパンは2020年2月18日に上場廃止になります。最終売買日は2月17日です。
重要な株式交換比率は、ゼンショーホールディングス「1」に対して、ココスジャパン「0.67」です。
上場廃止後、ココスジャパン1株はゼンショーホールディングス0.67株に換わります。
日本レストランホールディングスは上場していないため、親会社ゼンショーホールディングスの株との交換になります。
ココスジャパンの株価について
両社の株価は「1」と「0.67」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
その後は、比率とほぼ同じように動きます。
11月6日時点で、ゼンショーホールディングス2,296円、ココスジャパン1,388円でした。仮に、ゼンショーホールディングスが2,296円のままだとすると、
2,296円×0.67=1,538.32
となり、ココスジャパンは約151円割安の状態となります。
ただし、ゼンショーホールディングスの株価も常に変動するので、ゼンショーホールディングス2,500円とココスジャパン1,675円、ゼンショーホールディングス2,000円とココスジャパン1,340円という組み合わせもあります。
ゼンショーホールディングス日足チャート
11月7日終値2,420円。同日に行われた決算発表などの影響から、株価が上昇しています。
ココスジャパン日足チャート
11月7日終値1,607円。前日比219円高でした。
7日前場終了後に発表されたことで、株価が急騰しています。
今後、ココスジャパンの株価はゼンショーホールディングスの動きで決まります。ゼンショーの株価が上がるとココスの株価が上がり、ゼンショーの株価が下がるとココスの株価も下がります。
もちろん、一部例外もあるので、常に同じ動きをするとは限りません。
ココスジャパンの株主の今後について
ココスジャパンの株主は、上場廃止以降、保有株がゼンショーホールディングス株に換わります。
例えば、ココスジャパン100株は、ゼンショーホールディングス67株です。ゼンショーホールディングスは100株で取引するので、67株は単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。
単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
2020年1月15日(予定)に臨時株主総会が開催されます。結果が気になる方は、株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。