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日本ビューホテルの上場廃止と株主優待、株主の今後について

6月7日、東証1部上場のヒューリック(3003)は、日本ビューホテル(6097)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

日本ビューホテルは2019年8月29日(木)に上場廃止になります。最終売買日は8月28日(水)です。

重要な株式交換比率は、ヒューリック「1」に対して、日本ビューホテル「1.57」です。上場廃止後、日本ビューホテル1株は、ヒューリック1.57株に換わります。

日本ビューホテルの株価について

両社の株価は、「1」と「1.57」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。

その後、比率とほぼ同じように動きます。

6月7日時点で、ヒューリック851円、日本ビューホテル1,123円でした。仮にヒューリックが851円のままだとすると、

851円×1.57=1,336.07円

となり、日本ビューホテルは約213円割安の状態となります。

ただし、ヒューリックの株価も常に変動するので、ヒューリック1,000円と日本ビューホテル1,570円、ヒューリック500円と日本ビューホテル785円という組み合わせもあります。

ヒューリック日足チャート

6月10日終値861円。10円高でした。

日本ビューホテル日足チャート

6月10日終値1,317円。株価が急騰しました。

日本ビューホテルの株主優待について

株主優待の詳細

(1)対象となる株主・・・毎年4月30日・10月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・優待券1,000円×2枚
・300株以上・・・優待券1,000円×3枚
・500株以上・・・優待券1,000円×5枚

日本ビューホテルの株主優待はグループの施設(ホテル・レストラン)で利用可能な優待券です。

毎年4月末・10月末の株主は年2回、優待がもらえました。8月29日上場廃止ですから、2019年10月の優待はないでしょう。2019年4月が最後となる予定です。

後日、優待に関する発表が出る可能性もあります。

ヒューリックの株主優待について

株主優待の詳細

(1)対象となる株主・・・毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された300株以上保有の株主
(2)株主優待の内容・・・カタログギフト3,000円相当(3年継続保有で2個選択可能)

ヒューリックの株主優待はカタログギフトです。毎年12月末の株主は年1回、優待がもらえます。

日本ビューホテルの株主の今後について

日本ビューホテルの株主は、上場廃止以降、保有株がヒューリック株に換わります。

例えば、日本ビューホテル100株はヒューリック157株です。ヒューリックは100株単位で取引するので、57株が単元未満株です。

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、カブドットコム証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。

ただし、株数が変化すると、優待の内容も大きく変わります。

「日本ビューホテル→ヒューリック」による優待の変化

(1)日本ビューホテル100株(優待券2,000円分)→ヒューリック157株(優待なし)
(2)日本ビューホテル300株(優待券3,000円分)→ヒューリック471株(ギフト3,000円相当)
(3)日本ビューホテル500株(優待券5,000円分)→ヒューリック785株(ギフト3,000円相当)

日本ビューホテルの優待をもらうために、必要最小限の株数を保有していた株主は、株式交換によって優待が悪化します。

特に、(1)日本ビューホテル100株の場合、優待がもらえなくなります。

日本ビューホテルの上場廃止後、ヒューリック株を追加購入するか、もしくは、その前に日本ビューホテルを売却して、別の優待銘柄に乗り換えると良いでしょう。

また、(2)(3)も優待目当てであれば株数が多いので、余分な株数を売って換金し、別の優待銘柄を買うことをオススメします。

なお、優待券からギフトになるのがイヤな人もいると思います。その方は株価が落ち着いたところで売却し、別の優待銘柄に乗り換えたいです。

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